北東イングランド見聞録 A to Z B②;Breakfast
Breakfast:英国の朝食を語る時には、Full Brekfastを避けて通ることはできません。
【朝からこんなに!】
あなたが英国のホテルに滞在し、朝食を頼むとしましょう。ホテルの人が、「Full何とか、Sir?」と聞いて来ました。あなたは彼が何を言ったのか良く分かりませんが、とりあえず「Yes」と答えました。
暫くすると、大きな皿にマッシュルーム・目玉焼き・大量の煮豆・ソーセージ・トマトの輪切りetc.がこれでもか!と盛られてきます。
横を見ると、自動トースター焼き機からは薄っぺらくて硬く焦げたトーストが排出されいたり、フルーツや飲み物も沢山用意されています。これが噂?の、英国名物Full-Breakfastなんです。
ホテルによっては、オーダーせずにこれが出てきます。私の場合は、「マッシュルームと煮豆とあれもこれも抜いてー」とオーダーしてました。結局はハムエッグになってしまいました。
【イギリスパンは何処に】
そうそう、日本では食パンで「イギリスパン」というのを食べますが、少なくともかの地でこれと似た食パンは、一度も見たことがありません。
ちなみに、スーパーのパン売り場に行くと、ものすごい種類の食パンがありますが、殆どが薄くて硬いのです。彼らはこれを更に固く焼いて食べるのが好みの様でした。
私の住んでいたチェスターリーは素晴らしい街でしたが、悲しいかな美味しいパンが全く手に入りませんでした。唯一美味しいパンが食べられたのは、丘の上にある古城を改造したホテルのレストランで出てくるパンだけでした。ここには、2・3回日本人の接待でしか行ったことがありませんが、パンのあまりの美味しさに、持ち帰りをお願いしてしまいました。
【朝食のグローバル化?】
一般家庭では、朝食にはパンにバターやジャムを付けて珈琲。というのが一般的な様です。
ジャムもまた、色々な商品がありますが、やはり日本にも輸入されているチップツリーが一番美味しかったです。また、ジャムは肉屋でも売っています。煮込み料理等に入れるのでしょうか。
英国といえば、紅茶を連想する人も多いでしょう。今でも、有名な紅茶専門店は健在です。でも、英人の同僚に一番美味しい紅茶のブランドを聞くと、「断然、リプトン!」と意外な答えが返って来たります。また、紅茶専門店の数も徐々に減ってきており、対照的にイタリア系の濃い珈琲を飲ませるお店が増えていました。
出向先の会社にも飲み物の自販機があり、コーヒーもサービスしていましたが、これが酷い味で、私は「泥水みたいな珈琲だ」とけなしていました。後に、まともな味の珈琲を出す機械に変更しました。
英国の朝食も、本当に徐々にですが、変化・グローバル化している様です。