北東イングランド見聞録 A to Z T③;Take Away

【Take Outです】

・なぜか、「テイクアウト」ではなく「アウェイ」でした。

理由は聞きませんでした、答えは「こちらが正解」に決まっているからです。

休日は日本同様、テイクアウェイした軽食をぱくつきながら歩いている人を見かけました。

 彼らが食べているもので、日本で見かけないのは、ご存じ「フィッシュ&チップス」に加え、「ポテトチップスパン」でしょうか。これは、コッペパンを中央で2つに切り分け、間にポテトチップスが挟んであるという、「主食オン、主食」・「肥満の素」の様な食べ物ですが、日本にも焼きそばパンがあるので、どっこいどっこいでしょう。

 ただ、いずれもサイズが違います。特にポテトチップスは、「大盛」・「並盛」の概念は無く、我々から見ると、すべて「メガ盛り」でした。

 赴任早々、フィッシュ&チップスを買って帰り、家で食べましたが、チップスで腹八分、フライの皮で満腹になり、肝心のフィッシュには到達せず、結局2年半でこの時を含め、2回しか食しませんでした。

 赴任中で、美味しいテイクアウェイは、ニューカスルのマーケットの切り売りピザと、海沿いのアイスクリームでしたが、どちらもイタリア人(らしき人)が作っていました。

 

北東イングランド見聞録 A to Z S③;Supermarket

【巨大スーパー】

・スーパーマーケットには、着任した日からお世話になりました。

私が住んでいたのは地方都市、言い換えれば田舎でしたので、郊外型の大きなスーパーがいくつかありました。

当然、全国チェーンになっていますが、利用していた主なお店は以下の通りです。

①テスコ:どこにでもあります。中庸ですね

 ・日本で言うと、ヨーカドーでしょうか? 品質も価格も安心感があります。大型店舗は、雑誌コーナーも充実しています。アイスクリームや洗剤といった、他国のトップブランド商品をセールで買いました。また、お土産用にウィスキーも安売りの時に購入し、喜ばれました。

 鮮魚も、売れ残りを安く購入していました。煮つけが好きなので、日本から持参しためんつゆにチューブ入り生姜を加えて作っていました。

②マーク&スペンサー:高級スーパー。プライベートブランドが売りです。

 ・お菓子類なんかは、結構質が良いです。また、アウトレットに出店もしており、赴任早々にアウトレットで購入した靴下は、10年弱経ってもまだ現役です。職場の同僚はディンクスなので、ここで購入し、アンチ・アスダとのことでした。

③アス(ズ?)ダ:値段で勝負。ウオルマートなので、アンチもいます

 ・「安い」・「まずい」という人もいますが、完全否定はできないものの、赴任中の2年半でも「味」が良くなっていた気がしますので、現在は「美味しい」かもしれません。

 勤務先のすぐ近くに大きなお店があったので、朝or晩に寄ってました。ここでは、「モリナガの豆腐」や魚の燻製等、外れのない食料を購入していました。唯一の例外は、「エッグタルト」で1個1ポンド位で毎週買っていましたが、これは美味しかった!また、ビデオや電化製品なども安売りするので、結構買っていました。雑誌コーナーも毎日チェックです。

 ④モリソンズ:地味。

 ・地元に大きなお店がありましたが、これ!というのは無い。ただ、海に近いお店でタコが売っていて驚いた記憶があります。

 

日本の様にコンビニがないのと、土日の営業時間が短かったり、お休みだったりするので、うっかりすると食材がないーという経験もしました。

 

 

北東イングランド見聞録 A to Z R③:Rugby

【プロクラブの主流は7人制ラグビー

・昨年のワールドカップ開催で、わが国ではラグビーがブームになり、コロナの影響で国内リーグは中止になりましたが、中心選手の多くはCMで活躍してますね。

 英国では、フットボール同様、「英国」ではなく「イングランド」・「スコットランド」等にラグビー協会が分かれており、特に英国対スコットランドの試合は相当盛り上がります。こちらのほうは、従来からの15人制が主流です。

 英国にはプロのラグビーリーグがあり、テレビ放映やラジオ中継をやっています。地元の近くのニューカスルにもチームがありましたが、ラグビーと言っても7人制でした。

 7人制ラグビーと「普通のラグビー」は別物に見えました。7人制はモールなどの密集でのプレーが無く、兎に角、パス&ランで間断なく走りまくりです。イメージとしては、11人制がアメラグで、7人制はサッカーに近い感じです。

 今回の東京オリンピックでも7人制ラグビーが採用されますので、福岡選手等スピードがありクレバーな選手が活躍すれば、日本でもメジャーな種目になるでしょう。

 

 

北東イングランド見聞録A to Z ③P:Pub

【パブが大好き?】
・残念ながら、私はお酒を嗜まないので、パブには余り行きませんでした。
それでも、自宅の近所には勿論パブがありますし、ほぼすべてのパブには大型のビデオスクリーンがあり、フットボールがある日は必ず、放映されていました。
 皆さん、軽い食事をとりながら、ビールを飲みながら地元のフットボールチームの応援をするというのが、夏から翌年の初春にかけての長い楽しみの様です。
 職場の歓送迎会でもパブを使う事がありました。私は、「グリルチキン」をオーダーしました。が、サラダ同様、ソースがかかっていません。塩胡椒のみです。
 部下の経理課長に、「それ、旨いよね!?」と言われましたが。「うまくない」と答えてしまいました。
 その後、彼は川崎の本社に出張に来ましたが、近所の「つばめグリル」に連れて行きました。今度は私が、「うまいよね?、それ」と言ったところ、「うん、うまい!!」との反応。
 やはり、美味しいものは美味しいんだと納得すると同時に、何で美味しい店が増えないのだろうと改めて疑問を持ちました。
 
 

北東イングランド見聞録 A to Z O③;LONDON OLYMPIC観戦

【オリンピックがやってきた】

赴任して1年半後に、ロンドンオリンピックが開催されました。

私は小学校1年生の時の東京オリンピックをはじめ、札幌・長野の冬季オリンピックと、すでに3回も自国開催を経験していましたが、出向先でも経験することになりました。

とは言っても、ロンドンから遠く離れた地方都市なので、オリンピックの盛り上がりは最初のほうは今一でしたが、ニューカスル市内には巨大なテレビモニターが設置され、それなりに盛り上がってきました。

この大会では、サッカー等(だけ?)人気スポーツは地方でも開催されましたが、ニューカスルでも男女サッカーの予選があり、わが日本チームが出場しました。

男子サッカーの前評判が低かったので、見に行く予定はありませんでしたが、出張者にせがまれて急遽見に行くことにしました。

当日は、空前絶後の日本人がサッカー場近辺に溢れていました。確か予選が2試合あり、負けると思っていた日本が勝ち、当然勝と思っていたスペインが負けるという大波乱。結果的に、予選ラウンドを通過しました。次の試合はマンチェスターでしたが、さすがに切符が入手できず断念しました。

この大会、あの釜本を擁したメキシコ大会以来の3位に手が届くかと思いましたが、韓国の執念に負けてしまいました。

【ニッチ競技と旧植民地選手】

ロンドン大会の特徴は、「こんな競技があるんだ~」という様な、ニッチな協議で英国がメダルを稼いだという事と、国家が歌えない選手が多くのメダルを勝ち取ったことです。彼らは旧植民地の出身者で、このために英国に帰化した様で、一部では批判の声が上がっていました。

また、例えばサッカーの「英国代表」は、全英代表ではなく、「イングランド代表」+「ウェールズ代表」で構成されていました。サッカー(フットボール)やラグビーといった伝統的なスポーツでは未だに、「連邦」色が強いのでそれを反映したのだと思います。

流石だったのは、エリザベス女王のスカイダイビング(もちろん替え玉ですが)で始まった、オールスターの豪華開会式と、閉会式でした。

2020東京オリンピックも、世界の人々はアニメを中心とした、日本のオタク文化をどう表現するかを楽しみにしていると思います。

 

 

北東イングランド見聞録 A to Z M③;英国Music事情

【音楽】

・「音楽」と言っても、幅が広いですね。

私が育った時代は、レコードの時代でしたが、それがCDに移行し、現在はインターネットの時代に変わりました。

この流れは日本も英国も同じですが、「日本人の(小さな)モノ好き」は際立っており、その為にCDが残っている状況です。一方、滞在中の最大級の出来事として、英国HMVの倒産があります。大きなモール街には必ずHMVの店舗がある状況でしたが、CDが売れない等で、2013年に倒産しました。

HMVの倒産】

倒産時にはお決まりの倒産セールがありましたが、元々レコードはあまり扱っていませんでしたので、私はビートルズの12枚セットを2セット購入したのみでした。同じものを買った理由は、「2枚目は1枚目と同額以下なら無料」というキャンペーンに乗ったからです。帰国すると、日本のHMVは健在で、しかも同社のレコード専門店も増えているという不思議な状況です。

BBCの音楽番組】

BBCは兎に角、多くのチャンネルを持っていますので、サブのチャンネルで結構音楽番組を放映しています。

一番驚いたのは、夏に隔年(?)で開催される野外フェスティバルを長時間放映していることです。「グランストンベリー・フェスティバル」は世界最大規模のロックフェスティバルとして有名ですが、BBCが2022年まで独占放送権を持っており、6月末の開催時期には、ラジオやテレビでこのフェスを放送しまくっています。

・テレビのBBC 2では、ビートルズストーンズの古いライブも時々やっており、年間2万円の聴取料金も納得できます。

【無料CD】

・マーケットでは、粗末な紙のジャケットに入ったCDが、50円~150円程度で売られていますが、よく見るとジャケットには新聞や雑誌の名前が刷っています。

これは、新聞等におまけとして付いてくる、無料のCDです。もちろん、音は出ますが、ちょっと古いものは、音楽CDとPC用CDの合体版の様なものがあり、PC部分は見られなかったりします。

まあ、コーヒー1杯よりも安いので、私も何枚かは買って、車の中で聞いていました。

【ミュージカルやコンサート】

・ミュージカルといえば、ロンドンが有名ですが、ニューカスルでは余り上演しておらず、地元では全く観たことがありません。

・コンサートについては、フットボール場で「経験」したのが、ブルーススプリングスティーンのスタジアムコンサートでした。ただし、地元では東京よりも大物ミュージシャンのコンサートは少なかったです。それでも、当時ミセスに大うけだった、マイケルブブレが、クリケット場で演奏したりしていました。

北東イングランド見聞録 A to Z G③;Ghostお化けが好き

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チェスターリーの絵皿にラムリー城が描かれています

【幽霊ツアー】

・大きな観光地には、必ず(?)『幽霊ツアー』なる散歩ツアーがあります。観光地には、古い建築物が溢れており、日本同様、「古ーいモノには魂が宿る」という考えがある様です。

幽霊ツアーには参加した事は有りませんが、ロンドンで「ビートルズゆかりの地巡りツアー」に参加した経験から言いますと、以下の手順で行われると思います。

・インターネットや現地の看板に『xx曜日のxx時にxxツアーがあるので、参加者は集合。参加料xxポンド』+地下鉄を利用する場合には、『オイスターカード持参』と書いてあります⇒指定時間に集合場所に赴く⇒既に、観光客らしき人達が集合している⇒定時直前に、ツアー主催者がやってきて参加者の確認と集金をする⇒簡単な注意事項を説明し、ツアーがスタート⇒ポイントポイントで、簡単な説明をしてくれる⇒短くて小一時間、長い場合は半日程度でツアー終了

【幽霊は怖い?】

・その幽霊ですが、日本の怖い幽霊の様に、幽霊自体が「呪う」とか、「とりつく」・「怖がらす」よりも、「そこにいる気配や物音がする」等、建物とセットになっています。

彼らの住処の多くは、古い大きな石造りの建造物なので、昼間でもほの暗いので、そう言われればそんな雰囲気があり、見学者はそれを楽しむという風です。

・チェスターリーにも、小高い丘の上に『ラムリー城』という古いお城の跡があり、ホテルとレストランを営業していました。ここのレストランはこの地域では珍しく美味で、役員出張との食事会でレストランを使った際には、お土産にパンをおねだりしました。自宅近くでもあり、ここのホテルの部屋に宿泊した事は無いのですが、やはり、『夜中に幽霊が出る』という話でした。

【祟りは無い?】

・ラムリー城の幽霊もそうですが、英国の幽霊というのは、音や声らしき物音がして、『何か気配がする』というのを怖がる(楽しむ?)パターンが多い様です。現世に怨念が残っていて、他人に祟るというのではないので、無害(?)な幽霊が多い様に感じました。

古いものが圧倒的に残っている国なので、祟りがある幽霊が沢山住みついていると、安心して暮らしていけないという事情もあるのでしょう。