北東イングランド見聞録 A to Z O③;LONDON OLYMPIC観戦

【オリンピックがやってきた】

赴任して1年半後に、ロンドンオリンピックが開催されました。

私は小学校1年生の時の東京オリンピックをはじめ、札幌・長野の冬季オリンピックと、すでに3回も自国開催を経験していましたが、出向先でも経験することになりました。

とは言っても、ロンドンから遠く離れた地方都市なので、オリンピックの盛り上がりは最初のほうは今一でしたが、ニューカスル市内には巨大なテレビモニターが設置され、それなりに盛り上がってきました。

この大会では、サッカー等(だけ?)人気スポーツは地方でも開催されましたが、ニューカスルでも男女サッカーの予選があり、わが日本チームが出場しました。

男子サッカーの前評判が低かったので、見に行く予定はありませんでしたが、出張者にせがまれて急遽見に行くことにしました。

当日は、空前絶後の日本人がサッカー場近辺に溢れていました。確か予選が2試合あり、負けると思っていた日本が勝ち、当然勝と思っていたスペインが負けるという大波乱。結果的に、予選ラウンドを通過しました。次の試合はマンチェスターでしたが、さすがに切符が入手できず断念しました。

この大会、あの釜本を擁したメキシコ大会以来の3位に手が届くかと思いましたが、韓国の執念に負けてしまいました。

【ニッチ競技と旧植民地選手】

ロンドン大会の特徴は、「こんな競技があるんだ~」という様な、ニッチな協議で英国がメダルを稼いだという事と、国家が歌えない選手が多くのメダルを勝ち取ったことです。彼らは旧植民地の出身者で、このために英国に帰化した様で、一部では批判の声が上がっていました。

また、例えばサッカーの「英国代表」は、全英代表ではなく、「イングランド代表」+「ウェールズ代表」で構成されていました。サッカー(フットボール)やラグビーといった伝統的なスポーツでは未だに、「連邦」色が強いのでそれを反映したのだと思います。

流石だったのは、エリザベス女王のスカイダイビング(もちろん替え玉ですが)で始まった、オールスターの豪華開会式と、閉会式でした。

2020東京オリンピックも、世界の人々はアニメを中心とした、日本のオタク文化をどう表現するかを楽しみにしていると思います。