北東イングランド見聞録 A to Z H③;Heros

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米兵ですがー

【年末の恒例行事】

・英国の有名なロック歌手のデビットボウイの代表曲に、『ヒーローズ』があります。

一寸、気怠い感じのリズムの曲ですが、彼がベルリンのスタジオで遠くにベルリンの壁を見ながら作ったラブソングです。 英国では12月になると、この曲がテレビから頻繁に流れ始め、特別番組が作成されます。 若い男女の写真が次々に映し出され、彼らの簡単な経歴がテロップで流されます。

 彼らは、戦死者なのです。

 英国は、米国に付き合う(?)形で赴任当時もアフガン戦争に参加しており、当然戦死者が出てしまいます。 年末に彼らの事を悼み、全国ネットでこうした番組が放映されます。

 また、12月のある週末に私の家の前の通りでパレードがありこれも、ヒーローを偲ぶ行事でした。ニューカスルの町中では、大勢の人を集め同様のセレモニーをやっていました。

【志願兵】

・英国には徴兵制度は無く、兵隊は全て志願兵です。

 彼らについて詳しく報道されることは無い様ですが、一部は、所謂「職業軍人」で、代々この職業を引き継いでいる家もある様です。

【刺青】

・日本人にとって非常に違和感があるのが、刺青です。

 街なかには、「刺青ショップ」が溢れていますし、アスリートやアーティストに限らず、一般の人も普通に刺青をしています。

 日本人としては、「何故、こんなに刺青が一般化しているのだろう」と不思議に思いますが、ある時、日本人の上司がこんな話をしてくれました。

 「刺青は、元々は戦争で死亡した兵士の識別のためにするモノだった」との事。身体の一部が残っていて、その刺青が判別できれば酷い遺体でも身元が判明するという事です。

 この話の信ぴょう性には怪しいものがありますが、現在でも英国と戦争の関わりが続いているという意味では、納得できる部分は有ります。