北東イングランド見聞録 A to Z X②;X-mas(続き)

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そんなに大した雪ではなかった様な

【クリスマスの思い出②】

初めて英国の列車に乗った私は、夜7時位に全く知らない駅で降ろされました。見ると、駅の前にはタクシー町の長い列。

とりあえず未だ働いている社長(日本人出向者)に連絡を入れると、運よくホテルが取れたとの事。でも、1時間位タクシー待ちで並ぶのかなあと考えながら歩いていると、1台のタクシーが近寄ってきました。インド人らしき運転手(ロンドンの方はインド人のタクシー運転手が多い様です)が、「何処まで?」と聞いて来ました。私は、携帯の画面を見せると、「乗れ!」と言います。

「えー、あんなに並んでいる人がいるのに良いのかなあ」と思いつつ、乗り込むと、「fuxx, 何とかかんとか、コノヤロー」とドアをガンガン叩きますが、構わずタクシーは進み、目的地に着きました。

自分は何と幸運なんだと思い、まずいホテルの夕食を食べ、翌朝駅にタクシーで向かいましたが、料金は昨晩の7割ほどです。多分インド人の運転手は有色人種のよそ者は多少吹っ掛けてもわからないだろうと多めに請求したのだろうと考えました。私も、雪の中で1時間待つよりは3割余分に(会社が)払う方が良く、これぞ「Win, win」の関係だと独り納得しました。

此処から死ぬ思いで、ヒースロー空港に到着しましたが、そこには欠航の為に行き場が無く、床に寝そべっている人が大勢いました。

私は又もや社長に連絡し、空港近くのホテルに泊まることが出来ました。ホテルで発着予定は確認できるので、2日間は待機していました。3日目になり、社長から「経費削減の為、ホテルを出る様に」とのメールが入ったので、再びヒースローに到着。

事態は全く改善しておらず、「私なんか、1週間も此処に泊ってるのよ」なんて女性もいます。と、突然、成田行きの案内がアナウンスされ、又もや幸運にも飛行機に乗れることが出来ました。

自分は運が良いのか悪いのか良く分かりませんが、得難い経験をしたのは確かです。