北東イングランド見聞録 A to Z S;Scotland

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スコットランド国境です


【ここは外国?】

スコットランドです。

私が住んでいた地域から自動車で1時間も走れば、スコットランドに入ります。

「入ります」というのは、国境を越えるという意味です。勿論、検問所は有りませんが、幹線道路の脇に大きなモニュメントが置いてあり、私の様な外国人が記念写真を撮っていることもあります。

ここは、イングランドから言うと半分外国です。

まず、国旗が異なります。

英国の国旗は「ユニオンジャック」ですが、これはイングランドスコットランドアイルランドの国旗が合体したものです。

この内、スコットランドは青地に白いバッテンの旗ですが、国境付近はこの旗で溢れています(一寸大げさかもー)。

【通貨も違う】

また、お金も違います。同じポンドなのですが、イングランド銀行ではなく、スコットランド銀行やロイヤルスコットランド銀行RBS)が独自の紙幣や通貨を造幣しています。

話はそれますが、出向先の会社のメインバンクは、RBSでした。が、オペレーションのチョンボが多かったです。一度などは、給料日に従業員の口座に給料が支払われていなく、大騒ぎした事もありました(英国では、給料日当日の0時に給料が支払われていなければいけないと英人に言われました)。そんなRBSが発行するお金って大丈夫か?というのが、正直な気持ちでした。

従って、ドライブに行って買い物をした時には、スコットランドのお金でおつりがくる訳です。

このコインはイングランドの自販機では使えませんでした。紙幣はスーパー等で普通に使えましたが、ロンドン等南の方では使えない場合もあるそうです。

加えて、スコットランド紙幣は法定通貨ではないため(!)、国外では使えないとの事。

【方言のレベルを超えている】

また、言葉も違います。

スコットランド語は発音が所謂英語とは全く異なり、なおかつ、スペルも異なります。

私は免許証発行の為に、スコットランド最大の年である、グラスゴーの役所に手続きに行きましたが、相手の言う事は殆ど理解できませんでした。それでも、何とか免許証を入手できたので、全くの「外国」では無いのですが、やはり「違い」は大きいです。

自然も違います。

昔の日本のウィスキーの宣伝で、スコットランドの荒涼とした自然や切り立った山が出てきたり、007の映画でジェームスボンドの故郷であるスコットランドの厳しい自然が描写されていましたが、国土に山が無く真っ平らなイングランドとは違います。

やはり、旅行して面白いのは、スコットランドの自然でしょう。

2014年には、英国からの独立投票があり、独立は僅差で否認されましたが、こうした「違い」や北海油田からの収入をベースに、英国からの独立というのは何時までもくすぶり続けるのでしょうか。