北東イングランド見聞録 A to Z D;Doctor
今回はお医者さんについてです。
【医療制度の違い】
私の会社もそうでしたが、海外出向者には、「海外旅行保険」という保険を会社が掛けます。これで自己負担3割以外は保険金で賄うことができます。
しかしながら、日本の医療費は特に盲腸手術などは、ベラボーに安いのです。言い換えると、3割の自己負担が日本の感覚ですと巨額になる可能性があります。
加えて、赴任当初は医師との意思疎通が怪しかったので、「痛い!」と伝わらない危険もあります。従って、医者には行かないことにし決めました。
結局、赴任した2年半の間、持病の花粉症が少し発症した程度でしたので、1回も病院には行きませんでした。
【病院の予約は絶対】
病院の件で思い出す出来事があります。
ある日、取引先に対して重大なミスをしたために、該当する取引先に対し弁明の会議を持つことになりました。
ところが、会議当日に社長が出社しません。携帯電話で呼び出したところ、「今、病院に来ているから会議には出られない」との事。我々日本人は、当然「何て、非常識な奴だ!!」とカンカンでしたが、英人社員はそうでもありません。
英国では、医療費の無料化により、医者の予約を取るのが非常に難しくなっており、仕事よりも重要だったりするわけです。日本と英国の「違い」を認識させられた1件でした。