北東イングランド見聞録 A to Z D③;Department store

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英国の伊勢丹?ジョンルイス

 

【日替わり営業時間】

・当たり前の話ですが、英国のデパートの造りは日本と似ています。但し、ニューカスル近辺にはハロッズの様な日本でもメジャーなデパートははありません。

営業時間は日本とは大きく異なります。例えば、Fenwikの営業時間は以下の通りです。

・月(9:00-21:00)、火(8:00-17:00)、水は定休、木(9::00-18:00)、金(9:00-20:00)、土(9:00-19:00)、日(11:00-17:00)

これでは平日に会社が17時に終わっても、買い物に行ける日は限られていますし、日曜日の夜はやってないという事で、土曜日しかゆっくり買い物ができないじゃないか!と思ってしまいます。

米人社長も私と同意見でしたが、英国人はそもそも日曜日にお店が休むのは当たり前という感覚の様でした。私も赴任直後の日曜日に巨大モールに買いものに行った折、夕方になるとお店が次々に閉まってしまい、驚いた経験がありますが、やがて、そんなものだと思う様になりました。

【英国の伊勢丹?】

・ニューカスルには、老舗のFenwikと少ししゃれた感じのJohn Lewisがあります。前者は三越の田舎店舗、後者は伊勢丹の田舎店舗という感じでしょうか。

Fenwickへはバーゲン時に衣料品等を買い、JLへはおみやげ物(チョコや化粧品)を買いに行ってました。

品揃いで言うと、巨大アウトレットモールが一番の様な気がします。普通の巨大モール(ショッピングセンター)は、同じ様な店が沢山ある感じで、中を散歩するために定時後に通っていました。ちゃんとした(?)買い物の際には、金曜日の午後にヨークのショッピングモールに行きました。

【クリスマスの飾りつけ】

・Fenwickはクリスマスになると、ショーウインドウがきれいに飾り付けられていました。ニューカスルの中心街自体が、英人曰く「ヨーロッパで2番目に素晴らしい(1番最高は不明)」クリスマスの飾りで覆われるので、この1か月間は華やかでした。

【ロンドンの4大デパート】

・勿論、ニューカスルのデパートが英国のデパートを代表している訳ではありません。

ロンドンに行けばハロッズ等、豪華で格式のあるデパートが揃っている訳であり、ニューカスルと東京のデパートを比較するのはフェアではないかもしれませんね。

北東イングランド見聞録 A to Z C③;China

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ニューカスルにもチャイナタウンはあります

【中国人旅行者】

・私が英国に滞在した2011年~2013年の間に、中国人旅行者は非常に増えたと感じました。

例えば、空港内の免税店のロレックス等の高級店には、11年は中国人のお客さんが多いなと感じましたが、13年にはお客さんもお店のスタッフも中国人(多分)というケースが多くなりました。

また、近くに住みながらめったに行く機会のなかった、エジンバラですが、昔ながらのカシミア製品のお土産物屋が多く存在増していました。

赴任直後は、年に数回は訪れていたのですが、13年に久しぶりに行って驚きました。ここも、スタッフもお客さんも中国人で溢れていました。

また、赴任の最後に英国横断旅行をした時も、旅行客がめったに行かないようなへき地(?)にまで、中国人の大型バスが乗り入れており、驚きました。

【英国内の中国】

・英国には多くの中国系住民が居ます。また、どんな小さな街にも中華料理店若しくは、弁当屋さんがあります。それに加えて、他の章でも書きましたが、多くの「留学生」が滞在しており、街なかでも見かける機会が多いです。

・また、従来からの住人には香港系の方も多い様で、南アジア系等の移民と比較して「英国人」の意識が高く、所得水準も低くないです。

ロンドンオリンピックの前年にロンドンや、グラスゴーと言った大都会で起きた暴動は、イングランド北部の都市では発生しなかったのですが、その理由は、大都会に多い南アジア系の移民が北部にはほとんどいないことが挙げられます。

インド系や中国系の移民は比較的豊かで、治安も良好です。

【香港情勢の影響】

・中国の介入による香港の混乱ですが、英国の中国系の方にも少なからず影響がある様です。香港の状況を憂いて、英国への移住や進学を目指す動きも出ている様です。

 但し、ブレグジット後の英国の混乱の可能性もあることから、香港系英国人の方々の不安はなかなか晴れないと思われます。

 

北東イングランド見聞録 A to Z B③;Buffet

【食べ放題】

本日は、ビュッフェ:食べ放題のお話です。

これは、日本人の出張者や出向者にとても喜ばれました。難解なメニューを読む必要が無く、現物を確認して自分の食べたいものを食べたいだけ食べられるのですから。

米人社長も同じで、彼は殆どお酒を飲まないのですが、週末の金曜日の夕食は2人でビュッフェに行き、彼はお酒を少し飲んでいました。

当然、運転は私で、彼が2人分の代金を払っていました。

【My Shanghei】

私達の好みは、ニューカスル郊外の「マイシャンハイ」という中華中心のビュッフェでした。

ここは、午後7時以降はお値段が若干高くなるのですが、寿司やグリル料理が楽しめるので我々の出かける週末の夜は、予約が必要でした。

基本的には日本と同じ様な中華のメニューが並びますが、お寿司タイムになると、定番のサーモン寿司と巻き寿司のまがい物が出てきます。当然、さび抜きで、ワサビは別のお皿にこんもりと盛ってあります。申し訳ないのですが、私が入店しているときは、サーモン寿司の大半は私が独占していました。

【英国名物カレーがけ】

英国の田舎での3大料理と言えば、パブ・中華・インドでしょう。中華のビュッフェもインド料理からは逃れられません。

マイシャンハイにも、場違いなカレールーの大きなボールがあります。私は、これはご飯にかけて食べる人用なのだろうと思っていました。

ところが違っていました。現地の英国人は、大皿に山の様に(それこそ、テレ東の大食い番組の様です)盛り付け、最後の工程でこのカレールーを上から、ドバドバと振りかけるのです。

よく言えば『中華とインドのハイブリット』、正確に言うと『両方の味の破壊』なのですが、これを美味しそうに食べます。

現地通訳と魚のカレイの話をした時に、彼女が「カレーは英国の国民食だからー」と言われたのですが、街にカレーライスの専門店が無く、一寸疑問を抱きましたが、英国人の言う『カレー料理』とはこういうのかと合点しました。

こんな英国人が、和食を「ショッパイとか、塩辛い」とか評するのは合点がいかないのですがー

北東イングランド見聞録 A to Z A③;Antique

今回は、英国と言えばアンティークです。

兎に角、古いものは売るほどある国なので、そこら中に溢れています。

赴任直後は、週末にチャリティショップへ出かけては、古いボーンチャイナの食器を買ってました。

また、古い銀食器専門のお店もあり、大きなフォークが500円程度で買えたりするので、これもバンバン買っていました。

結果、食器類を山の様に(一寸、オーバーですね)日本に持ち帰り、食器棚の中に保管して殆ど出番がない状況です。

私が買ったこうした雑貨は、大して値打ちがある訳ではないのですが、時には宝くじ的な『お宝』がお店の片隅で眠っている場合もあります。こうした『お宝』を見つけたと信じる素人が、玄人に評価してもらう番組が、BBCの『アンティークロードショー』です。

日本で言うと、『お宝鑑定団』ですね。というか、東テレがモロ真似ている訳ですが、タイトル通り、毎週色々な地域にロケをして、『自慢の逸品』を鑑定する訳です。

勿論、「先祖から引き継いだモノ」もありますが、「XXで買ったがお値打ちではないか?」というパターンも多いです。

後者の場合、以前は所謂マーケットやフリマでの購入が多かった様ですが、最近はチャリティショップでの購入のパターンが多いですね。私も、アンティークではありませんが、グローブトロッターという英国製の有名なトランクをたった5ポンド、750円で購入しました(その後、取っ手が壊れてしまいましたが)。

また、2年半の英国滞在の私が、何故この番組の過去の状況を知っているかと言いますと、BBC以外のチャンネルで繰り返し放送しているからです。

後程、『TV』の項でご説明しますが、英国も多チャンネル時代になっており、他社番組の再放送を延々と流している放送局もあります。そういう状況なので、BBCの人気番組は毎日見ることが出来る訳です。

なお、意外だったのは、当時既に日本では大人気だった米国の、『ファイヤーキング』が殆ど知られていなかった点です。私の近所では全く見かけませんでしたし、EBAYでも驚くほどの安値で出ていました。

北東イングランド見聞録 A to Z Z②;Zeppelin, Led

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【レッドゼッペリン】

今回は、大好きなツエッペリンの話ではではなく、外来語の発音の話です。

私が子供の頃の日本では、韓国や中国系の人の名前の読み方は、漢字は日本語読みで発音していましたが、最近(でもないですね)は出身国の読み方になっている様です。

英国では、外来語(?)は全てローマ字発音の様です。

標題の有名なロックグループ名も、ドイツ語では『ツエッペリン』のはずですが、『ゼッペリン』と発音されます。

また、私が近所の喫茶店で初めてオーダーした時に、「カフェオレ」と注文したらマスターに「お前はフランス語が話せるのか?」と尋ねられました(彼は旧仏領のアフリカの国出身でした)。彼に言わせると、地元の人でフランス語読みでカファオレやクロワッサンを注文する人は誰もいないそうです。

また、タイヤのTVコマーシャルでは、「何とかかんとか、ミチュラン」とミシュランタイヤの宣伝をしています。

【CentreとCenter】

また、看板には「xxセンター」イコール「xxCentre」と書いてありますが、教科書では、「xxCenter」と教わった気がします。

通訳に確認すると、「英国ではcentreが正しい」と言います。「いや、centerの方が発音のままだよね。何で米国と英国とで違うんだろう?」と私が言うと、再び「英国のスペルが正しい」との事。

【私が正しい】

この、「私が(私たちが)正しい」と言うのは彼らの基本的な考えの様でした。

私が仕事で経理課長の資料の誤りを見つけ、それを指摘すると、「いや、これはこれで正しい」と言います。理由を尋ねると、「私は間違わない」との事。

私だったら、とりあえず謝ってから、間違った理由を説明するのですが、ここが彼らの拠り所だと考える様にしていました。この点を理解しないと、彼らが傲慢だと思い込み仕事がうまく進まないと感じていました。

【お持ち帰り】

忘れていましたが、ファストフードの『お持ち帰り』ですが、日本では「テイクアウト」ですよね。

英国では、take awayと言ってました。何か、「無断で持ち去ってしまう」感じがあり、馴染めませんでした。

 

 

北東イングランド見聞録 A to Z Y②;Yesterday

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【サー・ポールマッカートニー】

Yesterdayと言えば、元ビートルズのポールですね。

彼の凄い所は、サーになっても大金持ちになっても「気さくさ」を失わない事でしょうか。

念願かなって、リバプールに行き、タクシーツアーでビートルズゆかりの地を訪ねました。ちなみに、このツアーは(多分)地元のタクシーの運転手がipad片手に、色々な場所を案内してくれるというもので、1人でも4人でも同一料金なので、グループで利用すると大変お得です。

このツアーで最初に訪れたのは、ジョンが通ったアートスクールとポールが通ったグラマースクールでした。そして、ポールの母校は彼の多大な援助によって、有名な総合芸術学校になっていました。運転手によると、ポールがこの学校のオーナーと言っていた様ですが、そこは私の聞き間違いかもしれません。

兎に角立派な建物で、今でも度々ポールがその学校に顔を出すそうですが、ファンに声をかけられると気さくに「ハ~イ」と言って手を振ってくれるとの事です。

彼の実家にも行きましたが、綺麗で手入れの整った家でした。ジャケット写真で有名なリンゴの生家と比べると、「クラス」が違っていた様です。ちなみに、リンゴの実家は若干特定しにくいのですが、近所をうろうろしていると、親切なご婦人が「リンゴの生家はこっちよ」と教えてくれました。

ビートルズが全盛期の時に、勲章を与えられ、のちにジョンがベトナム戦争に反対して返却したのは有名な話ですが、60年代・70年代のロック界の大スターが結構勲章を貰っているのは、余り知りませんでした。

エルトンジョン、スティングは分かりますが、ローリングストーンズのミックジャガーまで授与されているとは、70年代の彼らの素行を知っている世代としては、「一寸な~」と言う気がします。

北東イングランド見聞録 A to Z X②;X-mas(続き)

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そんなに大した雪ではなかった様な

【クリスマスの思い出②】

初めて英国の列車に乗った私は、夜7時位に全く知らない駅で降ろされました。見ると、駅の前にはタクシー町の長い列。

とりあえず未だ働いている社長(日本人出向者)に連絡を入れると、運よくホテルが取れたとの事。でも、1時間位タクシー待ちで並ぶのかなあと考えながら歩いていると、1台のタクシーが近寄ってきました。インド人らしき運転手(ロンドンの方はインド人のタクシー運転手が多い様です)が、「何処まで?」と聞いて来ました。私は、携帯の画面を見せると、「乗れ!」と言います。

「えー、あんなに並んでいる人がいるのに良いのかなあ」と思いつつ、乗り込むと、「fuxx, 何とかかんとか、コノヤロー」とドアをガンガン叩きますが、構わずタクシーは進み、目的地に着きました。

自分は何と幸運なんだと思い、まずいホテルの夕食を食べ、翌朝駅にタクシーで向かいましたが、料金は昨晩の7割ほどです。多分インド人の運転手は有色人種のよそ者は多少吹っ掛けてもわからないだろうと多めに請求したのだろうと考えました。私も、雪の中で1時間待つよりは3割余分に(会社が)払う方が良く、これぞ「Win, win」の関係だと独り納得しました。

此処から死ぬ思いで、ヒースロー空港に到着しましたが、そこには欠航の為に行き場が無く、床に寝そべっている人が大勢いました。

私は又もや社長に連絡し、空港近くのホテルに泊まることが出来ました。ホテルで発着予定は確認できるので、2日間は待機していました。3日目になり、社長から「経費削減の為、ホテルを出る様に」とのメールが入ったので、再びヒースローに到着。

事態は全く改善しておらず、「私なんか、1週間も此処に泊ってるのよ」なんて女性もいます。と、突然、成田行きの案内がアナウンスされ、又もや幸運にも飛行機に乗れることが出来ました。

自分は運が良いのか悪いのか良く分かりませんが、得難い経験をしたのは確かです。